堕ちた男

*この物語はフィクションです。

「首を切られた。だから、俺は首を切った。」
「どういう意味だ?」
男は淡々と語り出す。
「俺はな、元は凄腕のサラリーマンだった。
将来は社長にまでなれると言われていたんだよ。
しかし、そんな俺に敵意を持った奴が、俺を罠にはめたんだ。
俺はセクハラ社員と噂され、無理矢理退職させられた。
首を切られたんだ。」
「なるほど。確かに『首切り』という言葉にはそういった意味が含まれているな。」
俺は頷く。
「だからな、俺は復讐してやった。
一番初めはあの馬鹿上司の首を切ってやったよ。」
男は乾いた笑いを響かせる。
「そうしたらさぁ。
楽しくなったんだよ。
人の首が飛ぶ様が面白くてなぁ。
それから、色んな場所で色んな人の首を切りたいと思ったんだよ。」
ゾッと鳥肌が立った。
男は実に愉しそうに笑っているのだ。
「怨恨から愉快犯、か。
意外だったな。」
俺は男を見つめながら言う。
「「狂ってる…」」
ユウとマサは同時に呟いた。

そうして、首切り殺人事件は幕を閉じたのだった。


08/09 23:38

この記事を 編集・削除

[公開] [小説]

コメント(0件)

まだありません

文字サイズ+2 文字サイズ-2 アンダーライン 取り消し線 文字色[カラーパレット] 絵文字入力 リンクタグ

name:
message:

トラックバック(0件)

まだありません


Sponsor

Menu

WriterProfile

Juggler-R

Category

Search

rss
rss2

QRコード