パソコンが恋をした話 A

*この物語はフィクションです。

いつから。
私は心を持つようになったんだろう?
いつから。
私は人を好きになってしまったのだろう?
私は―
人の手によって作られた、機械なのに。
「君は恋をしているのだね?」
黒い特攻服姿の男は、パソコンに向かって話しかけた。
「えぇ、そうかもしれない。」
心を持つパソコン、Enter(エンター)は画面に自分の気持ちを表示させていく。
流れるようにカタカタと音が響く。
「私は、あの人に恋してるのかもしれない。」
「あの人とは誰かな?」
死神、Navy(ネイビー)は訊いた。
「この部屋に住んでいる人、日比谷 隆司(ひびや たかし)様。
私、あの人と一緒にいる時が一番幸せなの。
私は機械なのに、変ね。」
「変じゃないさ。
物にも魂は宿るのですよ。」
死神は優しく笑う。
「でも、私は…」
「どうかしたんですか?」
「私は、もう嫌われてしまったんだわ。
そうに決まっているわ。」
「どうして?」
「だって、隆司様はもう一週間も私と会ってないんですもの。」
死神はその言葉を聞いて、顔を曇らせた。
「それは…」




10/30 16:29

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