名も無き花 3

*この物語はフィクションです。

光だけの存在は、しばらく沈黙していたが、やがてポツリポツリと話し始めた。
「母と約束したの。
私が産まれたら、一緒に花畑を見に行こうって。
だけど、私は約束を破ってしまった。」
「約束?」
「そう、母は流産して、私は名前も身体も無いまま、人間の世界に産まれる事も無く、母の顔を見る事も無く、死んでしまった…
だから、どうか。
こんな親不孝な私に罰を与えて下さい。」
光だけの存在は、消え入りそうな声で死神に伝える。
「姿は悪魔に似ているが、私は死神なのだよ。
あくまでも命を運ぶ存在。
それ以外の何物でもない。
私は罰を与える資格は持っていないのですよ。」
天使のような笑顔で死神は答えた。


11/10 22:18

この記事を 編集・削除

[公開] [「Navy」]

コメント(0件)

まだありません

文字サイズ+2 文字サイズ-2 アンダーライン 取り消し線 文字色[カラーパレット] 絵文字入力 リンクタグ

name:
message:

トラックバック(0件)

まだありません


Sponsor

Menu

WriterProfile

Juggler-R

Category

Search

rss
rss2

QRコード