「Navy」

Power is unknown. 8

*この物語はフィクションです。

傷つける為じゃない。
殺す為に戦うんじゃない。
守りたいものがあるんだ。

折れた木刀は、Navy(ネイビー)の頬を掠めて落ちた。
「あ、れ?」
カラン、と軽い音を発して、木刀は死んだ。
「やはりお前は死神に向いてないようだよ。」
死神は大鎌を振り下ろした。
間一髪で避けたが、左肩が赤く染まる。
死神はチッと舌打ちすると、もう一度鎌を振り上げる。
Navy(ネイビー)は特攻服の胸ポケットに手を突っ込んだ。
ガキッ!
刃と刃がぶつかる澄んだ音が響く。
「あーあ…これは二度と使わないって思ってたのに。」
Navy(ネイビー)の手に握られていたのは、青い色の折りたたみ式ナイフ。
自分の命を消した凶器だった。
「思い出すから嫌なのだよ…クソッタレ時代の自分をな!」
死神の鎌を弾き飛ばし、一気に間合いを詰める。
死神はただ呆然とNavy(ネイビー)の目を見つめていた。
「御免。」
鈍い音が聞こえた。


02/12 00:09

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Power is unknown. 7

*お待たせしましたフィクションです。

「よし、これで周りを気にせずに戦える。」
Navy(ネイビー)は辺りに誰もいない事を確認すると、呟く。
死神は冷たい目でNavy(ネイビー)を見つめた。
「気に入らないな、その偽善者ぶった顔が。」
「何とでも言えばいいさ。
私はまだ、人間に失望した訳じゃない。」
死神が振り回す大鎌を、木刀で受け流すNavy(ネイビー)。
しかし、僅かに死神の戦闘能力の方が上で、Navy(ネイビー)は遠くに跳ね飛ばされた。
「相応しくないんだよ。
お前は死神なんかには決してなれない。」
「それでも私は死神なんだ。
そもそも、死神らしさとは一体何だ?
無差別に人間を殺す事か?
それじゃあ、殺人鬼や犯罪者と変わらないじゃないか。
私は私らしく死神をやっていきたいんだ。
だから、」
バキィッ!
何かが折れる、音がした。


02/11 23:07

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Power is unknown. 6

*久々ですが、この物語はフィクションです。

「人間っていうのはコインと同じ。
裏と表があるんだぜ。
勿論、世界にも裏と表が存在する。
瞳に映る物だけが真実とは限らないのさ。」
「う、そ……だ。」
「さて、話が長くなったな。
お前ウザイから、そろそろ消えて貰おうか。
それとも、お前は証明出来るのかな?
俺よりも力があるという事を。」
死神は、Navy(ネイビー)の胸ぐらを掴み上げると、床に投げつけた。
「がっ!」
Navy(ネイビー)は呻き声を上げながら、床に叩きつけられる。
すぐに起き上がると、フラフラしながら階段を駆け降り、近くの公園に逃げ込む。
ハァハァという自分の呼吸音が妙に煩い。
「逃げても無駄だ。」
死神はググニャリと歪んだ笑顔を浮かべると、Navy(ネイビー)に言い放つ。
Navy(ネイビー)は背中から愛用の木刀を取り出した。


02/09 19:58

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Power is unknown. 5

*この物語はフィクションです。

「ひとつ、訊きたい事があるのだが。」
Navy(ネイビー)はいつになく真剣な表情で血塗れの死神を見つめる。
「何故、鬼籍に載っていない人の命まで奪ったんだ?」
「分からないか?
腐りかけてるからだよ。
この世界は21世紀に入って急速に悪くなった。
汚職、偽造、自殺、殺人、強盗、戦争、果ては環境問題まで。
数十年前に比べて増加しているんだ。
じゃあ、それらをなくすにはどうしたらいいと思う?
簡単な事だ、腐った人間を消し去ってしまえばいい。
だから、俺は鬼籍に載っていない人物を消したまでさ。」
「そんなの、おかしいじゃないか!」
「あぁ、お前は知らないから言えるんだろうな。
病気で入院していたある人物はな、シンナー吸って幻覚を見て、人を一人殺してたんだぜ。」
「えっ。」
心あたりがあった。
そう、数日前に調べたあの兄弟の事である。
血塗れの死神は声を押し殺してクククと笑う。
「そんな。」


01/14 23:28

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Power is unknown. 4

*この物語はフィクションです。

「そ、そんなバナナ…」
死神Navy(ネイビー)は愕然とした表情で呟く。
「お前さぁ、シリアスな場面でギャグ言うのいい加減止めようぜ。」
「まてよ…何故お前は死神に?」
「人の忠告は無視か。」
「どうしてお前は死神になったんだ?」
「似たような質問を2回言わなくていい。
簡単な事だ。俺が死んだ後、死神が来たさ。」
「私か?」
「違ぇよ。確かそいつはホライズンとかふざけた名前の死神だった。
そいつは俺の魂を連れて行こうとした。
しかし、俺はそのホライズンとかふざけた名前の死神を殺して死神になったのさ。」
「ホライズンを殺したのか…」
「おや、知り合いだったか?」
「ああ、ホライズンは私の兄の嫁の祖母のいとこの妹の父の兄だ。」
「…もうツッコむ気も起きん。」


01/12 11:01

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Power is unknown. 2

*この物語はフィクションです。

「おかえりなさい。」
(Navyではない)血塗れの死神は、ニコニコ笑って挨拶した。
Navy(ネイビー)という名の死神は、ダッシュで玄関にスライディングして、表札を見た。
【藍川 Navy】
間違いでは無かった。
再び部屋へ突入し、Navy(ネイビー)は血塗れの死神を指差して言った。
「し、しにがみ。!?」
「お前もだろ。」
「お前もか!?」
なんてコントのようなやり取りを繰り返した。
「てかこの死体様は一体何だコレ?」
「日本語になってねぇよ。
鬼籍に載ってねぇ人々だ。」
血塗れの死神は無邪気に笑う。
Navy(ネイビー)はその言葉を聞いて慌てて鬼籍を開いて穴が空くほど見つめた。
「本当だ。」
「嘘ついてどーすんだ。」


01/11 20:22

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Power is unknown. 1

*この物語はフィクションです。

証明してみせよう。
何が必要で、何が必要でないのか。
そして君の力はどれぐらいあるのかを。
底抜けの悪意が、笑った。

「只今。」
特攻服姿の奇妙な死神、もといNavy(ネイビー)は自宅のドアを開けた。
ひらけゴマ。
返事は無い。ただのしかばねのようだ。
なんてプチRPGなナレーションが入る勢いで一人暮らしな彼だが、淋しさには慣れているのでノープロブレム。
「ん。」
部屋から鉄臭い臭いが漂って来る。
異変を感じて部屋へ突入すると、
血塗れの死体と
血塗れの遺体と
血塗れの死神がいた。
え?


01/11 10:47

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ついてない午後 2

*この物語はフィクションです。

「私はコントをやってるつもりはさらさらないんですが。
私はコントをやってるつもりはさらさらないんですが。」
ボロ雑巾、もとい何故かボロボロになってる死神Navy(ネイビー)は、テンションの低い声で言う。
いや、2回言わなくていいからってツッコんでくれる人物は残念ながらいなかった。
バナナの皮ですっころんだ後、駅の階段から華麗に落下。
「馬鹿か!私は馬鹿ですか!?」
素晴らしき一人ツッコミ。
めでたしめでたし。

END.


01/08 16:42

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ついてない午後 1

*この物語はフィクションです。

「可笑しい。」
おかしすぎる。
鬼籍に無い人物が次々に死亡していく。
何だコレ。
某死神漫画の影響か?
そんなバナナ。
こんな事、今まであっただろうか?
いや、無い。
そもそも、最近私の周りで不吉な事が目白押しなのだが。
Navy(ネイビー)という名の死神は、鬼籍という名の手帳を歩きながら読んでいた。
のが不味かった。
突然視界がグワンと歪み、地面と衝突、仲良しこよし。
踏みつけた未確認落下物体は王道バナナの皮。
そんなバナナ。
「ふ、不吉過ぎる。」
死神らしくない死神は言った。


01/08 14:40

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憎たらしい程、大嫌い 5

*この物語はフィクションです。

「じゃあ、僕が見たあの死神は一体何なんだ?」
僕は呆然とした。
「君は弟の命を奪った死神の姿を見たんだね?」
「うん、死神と言うより悪魔に近かった。
黒い服で、大きな鎌を持ってて…
まるでゲームや漫画の死神にそっくりだった。
苦しむ弟を無理矢理…!
だから、僕は。」
「死神が憎い程嫌いなんだね。」
Navy(ネイビー)は何処か辛そうに微笑む。
「だけど、違う。」
僕は真っ直ぐNavy(ネイビー)を見て呟く。
「会ったばかりで上手く言えないけど、僕はNavy(ネイビー)だけは嫌いになりたくないよ。」
Navy(ネイビー)は嬉しいような困った表情を浮かべると、優しく笑った。

END.


01/07 20:50

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