小説

情報不足

*この物語はフィクションです。

「どう思う?」
TVを見ていたユウとマサは、俺の顔を眺めながら問う。
「そうだな。まずはこの事件は情報が少な過ぎる。
今の所判明している事実は、首を切られた死体がいたるところで発見されているという事だけ。
それも、日本全国だから、犯人の居住地や拠点が掴めない。」
「う〜ん、そうだな。
次に事件になる場所なんか予測がつかない。」
「完全にお手上げさ。
まぁ、警察に頼まれでもしない限り、こういった事件にはあまり関わりたく無いというのが本音だね。」
やれやれと言った様子でおどけてみせる。
ユウお手製のカツサンドにかじりつく。
その瞬間。
【ピンポーン】
どこか間抜けな効果音が事務所中に響いた。


08/01 19:37

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悪夢に似た夢

*この物語はフィクションです。

「また、か。」
我妻 鏡嘩は涙目を擦って起き上がった。
いつも見る悪夢に似た夢。
服を着替えて事務所へと向かう。
「うっす。」
「「遅いっ!」」
相変わらず呼吸ピッタリなユウとマサ。
苦笑しながらゴメンと連呼する。
いつもの日常。
紅茶を飲みながらTVをつける。
物騒な殺人事件のニュースが流れる。
『ここ数日連続で起きている首切り殺人事件ですが、この奇妙な事件、犯罪心理学研究所の古居さんはどう思いますか?』
「首切り、ねぇ。」
フゥと溜め息をついて呟いた。


08/01 18:54

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哀しき夢は一方通行

*この物語はフィクションです。

夢を見る。
夢を見た。
現実じゃない。
俺のもうひとつの世界。
いつも
とても
悲しい夢を見る。
哀しい夢を見る。

「それなら俺は自ら消えて仕舞おうか?」
「何?」
話し声が聞こえる。
誰の声だろうか。
感情が流れては消える。
助けて。助けて。
だけど、いつも届かない。
「――さよならHeaven.」
何故か、蒼い色した空が見える。
哀しい、青。


07/31 04:42

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森の奥深く

*この物語はフィクションです。

翌日、朝早くに目覚めた俺とマサは、大学生を捜索したが見つから無い。
「おかしいな。確かに昨日俺達は地蔵森に行って、あの大学生を見た筈なのに。」
「別の場所に自ら移動したか、誰かに移動させられたのかもな。」
俺とマサは諦めて事務所の方へと戻った。

数日後、死体になった大学生が地蔵森の奥深くで発見されたが、犯人の目星は全くつかないまま、あまり捜査は進展していない。
「多分、コイツはギンの仕業だろうな。」
マサは事務所でTVを見ながら誰にともなく呟く。
「ああ。」
俺は渋い顔をして紅茶をすすった。


07/30 07:29

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目覚め

*この物語はフィクションです。

俺、我妻 鏡嘩が目覚めた時には、旅館の部屋に転がっていた。
隣にマサもいる。
「う〜ん。」
マサはもぞもぞ動いて、目を覚ました。
「あれ。」
マサはボケた顔でキョロキョロと辺りを見回す。
「夢だったのかな。」
「夢なんかじゃねぇよ。」
マサの問いかけに答える俺。
「だよな。」
さっきの出来事は決して夢なんかじゃない。
その証拠に、自分の衣服は僅かに泥が付いている。
「もう一度探しに、」
とマサが言いかけた所を
「無駄だ。もう逃げてる。」と押し止める。
「探すにしても今日はもう遅い。せっかく部屋を取ったんだから、このまま泊まろう。」
「そうだな。」
マサは頷いた。


07/29 21:01

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See you.

*この物語はフィクションです。

かつては俺も普通の人間だった。
俺も人を好きだと感じ、彼女を愛した。
俺はもう、昔の俺じゃない。
探偵、我妻とマサを手刀で失神させた後、俺はその大学生を見つめる。
「殺してやるっ…!」
大学生の男は目を血走らせて、此方へ突進してくる。
「俺は生憎狂ったイカレ野郎に殺される気はねぇよ。」
瞬間。
僅かな沈黙の後、大学生の身体がグラリと崩れる。
大学生の胸には、深々とナイフが突き刺さっていた。
瞬殺。
「See you.」
凍った瞳で大学生を見つめた後、すぐに証拠や手掛かりを消し去った。


07/29 00:00

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殺し屋の名は我妻鏡嘩

*この物語はフィクションです。

俺は日記を閉じると、思考を巡らせた。
彼女はどうやら殺し屋に殺されたという事。
彼女は何かを隠していたという事。
彼女と両想いだったという事。
そして。
「我妻 鏡嘩…!」
殺し屋の名は我妻鏡嘩。
俺はそいつを許さない。
地の果てだって探し出す。


07/28 20:33

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我が儘

*この物語はフィクションです。

日記帳のページを開く。
6月29日(水)
銀髪の青年に質問をした。
「私が殺されてしまったらどうする?」と。
青年は答える。
「殺した奴を探す。そいつがたとえ地球の裏側に居たとしても、必ず探し出して何故殺したのか理由を訊きたい」と。
意外な答えだったけど、私が殺し屋に殺されても彼なら大丈夫。
6月30日(木)
あと少し。
あと少しで私は伝説の殺し屋に殺される。
7月1日(金)
明日、ついに明日だ。
私は、我妻 鏡嘩という名の伝説の殺し屋に殺される。
少し、心残りなのは。
私があの銀髪の青年を好きになってしまった事。
本当は死にたくない。
もっと色々と話をしたかった。
2人で笑って幸せな日々を過ごしたかった。
死にたい時には死ねなくて。
死ねる時には死にたくない。
怖い。
7月2日(土)
ついにこの日が来てしまった。
これが、私の最初で最期の我が儘です。
銀髪の君へ。
ありがとう。
さよなら。
隠しててごめんね。
多分何の事か意味が分からないと思う。
分からない方がいいと思う。
だから、これ以上は言いません。
逝って来ます。


07/27 11:18

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Dear.銀髪の君へ

*この物語はフィクションです。

それから3日後、彼女はこの世を去った。
原因不明。
自殺か他殺かも分からない。
悲しみに暮れた。
哀しみに暮れた。
枯れる程泣いた。
泣いても枯れる事は無かった。
そして1ヶ月経ったある日、彼女の両親から、日記帳を手渡された。
日記帳の冒頭には、彼女の字でこう書かれていた。

Dear.銀髪の君へ
この日記帳は貴方の為の物です。
貴方だけに、この日記を読んで欲しいのです。
彼にこの日記帳を渡して下さい。


07/26 13:03

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If…

*この物語はフィクションです。

数秒間の沈黙。
「そうだな、もしも君が殺されたとしたら、俺は君を殺した奴を探すよ。
たとえそいつが地球の裏側にいたとしても。」
「探して、どうするの?」
「理由を聞きたい。誰かに頼まれたのか?何故殺したのか?って。
そこから先は考えていないよ。
あくまでこれはIfの話で、現に君はココにいる。生きているから。」
俺は彼女にそう言って、微笑んだ。
「そっか。そうだね。
ゴメンね、変な事訊いて。」
彼女も笑った。


07/25 23:02

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