小説

ガイドブック

*この物語はフィクションです。

受け取った冊子を開いて流し読みする。
東京近郊の観光ガイドブックのようだった。
マサはニヤッと笑って言う。
「さっき、大学生の息子の部屋の本棚に挟まってた。」
数秒の沈黙。
「もしかして、許可無く勝手に持って来た訳じゃないよな?」
俺はニコニコ笑ってマサに尋ねる。
「勿論、黙って持って来たけど。駄目だったかな。」
マサは可愛くエヘヘと笑った。
再び、数秒間の沈黙。
「駄目に決まってんだろ!
返して来い。」
ガイドブックをクルクル丸めて、マサの頭をはたいた。
「ちょ、何も叩く事無いだろうが。
ちょっとここを見てみろよ。」
マサは慌ててあるページを指差した。


07/21 14:15

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No hint.

*この物語はフィクションです。

銀髪の殺し屋は笑う。
「どうだ。俺が憎いか?」
しかし、俺は首を振り、微かに笑って言う。
「それならばいっそ殺してくれ。」
彼女のいない世界など、要らない。
だから、俺は。
死ぬのを止めない。

我妻 鏡華は、探偵事務所に戻ると、ぼんやり窓の外の景色を眺める。
手掛かりが無くなってしまった。
何処を探していいかも分からない。
今回ばかりは完全にお手上げだった。
「しけた顔すんなよ。」
マサが俺の肩をポンポンとゆるく叩く。
「手掛かり無しで絶望的なのに、ヘラヘラ笑えってか?」
ジロリとマサを睨み付ける。
「まぁ、笑えとは言わないけどね。まだ希望はあるよ。」
マサは俺に小さな小冊子を手渡した。
「何だこれ。」


07/21 10:45

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俺の彼女を殺したか

*この物語はフィクションです。

「ようやく見つけた。伝説の殺し屋…
ひとつ、聞きたい事がある。」
俺は銀髪の殺し屋に言う。
「言ってみろ。」
銀髪の殺し屋は微笑う。
「俺の彼女を殺したのか?」
「何故、そう思うんだ。」
「根拠も証拠も無い。
何となく、勘だ。」
真っ直ぐ殺し屋の顔を見つめる。
怖い。
何が怖いのかが分からない。
だけど怖い。
「俺は今まで数多くの人間を死に追いやった。
殺した人間なんぞいちいち記憶していないが…
そうだな、最近殺した人間の名前は確か――」
片山 舞。
銀髪の殺し屋の口から発せられた名前は、間違い無く俺の愛した彼女だった。


07/20 20:31

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君の為に消える

*この物語はフィクションです。

死ぬ場所を探した。
死ぬ方法を探した。
確実に
この世界から消える術を探した。
君の為に消える。
跡形も無く。
そんな時。
俺はあるサイトで幾つもの奇妙な噂話を聞いた。
それらの噂話は皆同じ様な内容だった。

【殺し屋という職業は存在する。
その中でも、銀髪の男は依頼されたら必ず仕事をやり遂げるらしい。】
【銀髪の殺し屋が起こした殺人事件は必ず迷宮入りになっているらしい。】
死ぬ場所を探していた俺は、必死で銀髪の殺し屋を探した。
そして。


07/20 12:19

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君の為に死ぬ

*この物語はフィクションです。

ねぇ、もし私が殺されたらどうする?
勿論、俺は悲しみに暮れて、君の後を追うよ。
俺は君の為に死ねる。
俺は君の為に死のう。

悲しみに暮れた。
哀しみに暮れた。
枯れた筈の涙はまだ溢れてくる。
止まらない。
止まらない。
きっと
この事件は、解決しないまま時効を迎えるだろう。
だから
俺は。
君の為に死ぬ。


07/20 11:43

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アリバイ

*この物語はフィクションです。

俺は彼女にそういうと、彼女は微笑を浮かべて嬉しそうにしていた。
それから3日後、彼女は突然他界した。
警察からの話では、彼女は誰かに殺されたらしい。
いわゆる、他殺という分類。
俺も警察署に呼ばれ、アリバイ提示を求められた。
しかし、彼女が殺された時刻には、男友達5人と酒を飲んでいたので、容疑からは一応外された。
現在でも調査は続いているが、未だに犯人は不明で捕まっていない。


07/20 10:20

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君の為に死ねる

*この物語はフィクションです。

「何故、俺に会いに来た?」
銀髪の男は問う。
薄笑いを浮かべている。
「それは。」
俺は語る。
さぁ
物語を――始めよう。

-回想-
「ねぇ、もし私が殺されたらどうする?」
付き合い始めて2年経つ、俺の彼女は、ある日突然、俺に聞いた。
心の底から彼女を愛していたので、俺は平然と甘い台詞を囁く。
「勿論、悲しみに暮れて後を追うよ。
俺は君の為に死ねる。」
今も彼女を愛している。
現在の俺も、昔と同じ言葉を言える。

俺は
君の為に死ねる。


07/20 00:03

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Thrill.

*この物語はフィクションです。

幻だから探したくなる。
伝説故に探したくなる。
たとえ
どんなに危険なものでも。
たとえ
俺がどんな目に遭っても。
メッセージは日記帳に残して来た。
俺は消されても構わない。
伝説の殺し屋を見つけた。
俺はその殺し屋に会いに行く。

「誰だ?」
銀髪が揺れる。
伝説の殺し屋の第一声。
「俺は。伝説の殺し屋に会いに来た。」
俺はゆっくりとした口調で言う。
「ほぅ。」
心臓の鼓動が自然と早くなる。
問答無用で殺されるかも知れないと疑心暗鬼にまでなりそうな緊張感。
怖い。恐い。
伝説の殺し屋に会うというだけで、こんなスリルが味わえるのか。
探した――甲斐があった。


07/19 22:54

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心当たり

*この物語はフィクションです。

殺し屋。
その言葉を聞いて、心当たりある人物が1人いる。
銀髪の男、ギンである。
「なんなんだよ、クソッ。」
苛々して呟く。
最近、何かとギンと接触する機会が多くなった。
1ヶ月の間に3回。
裏に何か大きな力が働いているのではと疑ってしまうほど、偶然にしてはよく出来た話だった。
依頼人にはもう少し調査してみると言って、事務所に戻った。


07/19 13:02

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困惑

*この物語はフィクションです。

伝説の殺し屋を見つけた。
俺はその殺し屋に会いに行く。
この暗号メッセージが現れた途端に、俺は硬直した。
「何だ、コレ。」
更に日記帳のページを捲るが、白紙のページが続いているだけで、他には何も書かれていない。
「暗号解読が間違っていたのか?」
しかし、間違っているとは到底考えられない。
間違っているならば、意味不明な暗号になる筈だ。
こんなにきちんとした文章になる筈は無い。
「そういえば、息子は大学で犯罪心理に関して色々調べているみたいですが。」
依頼人のひとことで、緊張した空気が張りつめる。
「厄介な事になった…」
俺は頭を抱えて落ち込んだ。


07/18 22:49

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