小説

キーブック

*この物語はフィクションです。

「また暗号かよ。」
マサはうんざりした様子で日記帳を覗いている。
俺はニヤッと笑ってマサに言う。
「いや、今回はすぐに解けそうだよ。」
本棚から付箋が挟まっている2〜3冊の本を取り出した。
【古代文字が書ける!読める!本】
【暗号日記を書いてみよう】
「『クラウゼンの暗号』における『1935年版帝国統計年鑑』の様なキーブックはこの本棚に詰まっているみたいだ。」
本をパラパラ捲って読み進める。
「ほら、もう暗号解読完了したよ。」
俺は本と暗号を照らし合わせて暗号解読をしてみる。
暗号はすぐに本当の姿を表した。
マサに1から説明するのも面倒なので、メモ用紙に解読後の解答を書いてマサに突き出した。

7月14日(日).
ντε(で) ν(ん) σε(せ) τσου(つ) νο(の) κο(こ) ρο(ろ) σι(し) ια(や) υο(を) μι(み) τσου(つ) κε(け) τα(た).(。)

5(お) 42(れ) 26(は) 15(そ) 25(の) 10(こ) 43(ろ) 12(し) 36(や) 22(に) 1(あ) 2(い) 22(に) 2(い) 8(く).(。)

でんせつのころしやをみつけた。
おれはそのころしやにあいにいく。


07/18 12:22

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読めない

*この物語はフィクションです。

特に変わった内容は見当たらなかった。
日付と天気とその日の出来事が綴られている。
ただ一部分を除いては。
依頼人の息子が失踪する前日の日付の日記。
読めない文字の羅列が綴られていた。

7月14日(日).
ντε ν σε τσου νο κο ρο σι ια υο μι τσου κε τα.

5 42 26 15 25 10 43 12 36 22 1 2 22 2 8.

「何だこれ…」
思わず口に出した。


07/17 18:41

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日記帳

*この物語はフィクションです。

「この机の上に、例の暗号が残されていたんですね。」
俺は依頼人に尋ねる。
「そうです。」
机は何処にでもある勉強机で、綺麗に整頓されている。
「本棚の中の日記、か。」
呟きながら、本棚へと歩む。
適当に1冊、本を抜き取ってパラパラ捲って読んでみる。
本を閉じて元の場所に戻す時、俺は気になる物を見付けた。
「ん、これは。」
本棚から抜き取る。
普通の日記帳のようだった。
やはり暗号の紙と同じ綺麗な筆跡で、日記が書かれている。
何か重要な事でも書かれているのだろうか。
本棚の中の日記。
何かあるとしか思えない。
俺はその日記を一文一文ゆっくりと読み進めていった。


07/17 15:30

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本棚の中

*この物語はフィクションです。

本棚の中の本を見れば、その人の性格が分かる。
昔何処かの本で読んだ話だが、あながち間違いでは無いと俺は思う。
例えば
本棚一杯にマンガが詰まってる人は、かなりのマンガ好き。
例えば
本棚一杯に数学等の参考書などが入ってる人は、なかなか勉強熱心な理数系だとか。
例えば
本棚一杯に車のカタログや整備書がある人は車好きとか。
例えば
本棚一杯に魔法や魔術の本が並んでる人は、オカルト好きとか。
置いてる本の種類とジャンルによって、その人の趣味や趣向が分かったりする。
だから、俺は誰かの部屋に行った時は、まず本棚を見る事にしている。

その家出した依頼人の大学生の息子の部屋には、小説と専門書が大半を占めていた。
聞いた事のある有名な文庫本。
そして、モールス符号の入力書。
神話や民話についての本と、都市伝説についての本。
六法全書。
趣向はだいたい俺と似ている。


07/17 01:32

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In the room.

*この物語はフィクションです。

依頼人と俺は向かい合って座っていた。
暗号が解読出来たと言って呼び出したのだ。
「以上の点から、この暗号は『本棚の中の日記。』と解読しました。」
俺は今までの経緯を話し、結果を報告する。
すると、依頼人は一緒に来て欲しいと俺に言う。
しばらく悩んだが、了承した。
マサと2人で依頼人の家に向かう。

「ここが、家出した息子の部屋です。」
依頼人はゆっくりと部屋のドアを開ける。
中はこれといって特徴は無く、シンプルな雰囲気を漂わせている部屋である。
物は少なく、机、イス、ベッド、本棚といった定番な家具しか無かった。


07/17 01:06

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解読完了

*この物語はフィクションです。

「さて、さっきのモールス符号表を見ながら、暗号と照らし合わせて見ると、だ。」
俺はボールペンでスラスラと暗号を書いて行く。

【探さないで下さい。】
・・・・(H)/---(O)/-・(N)/-・・(D)/・-(A)/-・(N)/・-(A)/-・(N)/---(O)/-・(N)/・-(A)/-・-(K)/・-(A)/-・(N)/---(O)/-・(N)/・・(I)/-・-(K)/-・-(K)/・・(I)/・-・-・-(.)

「さて、これを整理すると。」

HONDANANONAKANONIKKI.

「平仮名に変換し、漢字に直すと、」

ほんだなのなかのにっき。
本棚の中の日記。

「暗号解読終了、だ。」
俺は微笑った。


07/16 22:16

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モールス符号表

*この物語はフィクションです。

「紙に書くときは、モールス信号というよりモールス符号といった方が分かり易いかな。
モールス符号は長音『-』と単音『・』を組み合わせた通信符号の事で、主に紙に書き表す時に使用される。
ここに表があるから、一度目を通して見て欲しい。」
俺はそう言ってマサに表を手渡した。

【国際モールス符号】
A ・- B -・・・
C -・-・ D -・・
E ・ F ・・-・
G --・ H ・・・・
I ・・ J ・---
K -・- L ・-・・
M -- N -・
O --- P ・--・
Q --・- R ・-・
S ・・・ T -
U ・・- V ・・・-
W ・-- X -・・-
Y -・-- Z --・・
1 ・---- 2 ・・---
3 ・・・-- 4 ・・・・-
5 ・・・・・ 6 -・・・・
7 --・・・ 8 ---・・
9 ----・ 0 -----
ピリオド(.) ・-・-・-
カンマ(,) --・・--
クエスチョンマーク(?) ・・--・・
コロン(:) ---・・・
セミコロン(;) -・-・-・
ハイフン(-) -・・・-
スラッシュ(/) -・・-・


07/16 21:52

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モールス信号

*この物語はフィクションです。

「国際モールス信号だ。」
俺は呟く。
「モールス信号ってあのSOSとかいう奴かい?」
マサは首を捻りながら尋ねる。
「そう。SOSは現在では使用されていないが、昔は危険信号としてよく使われていた。
この暗号はモールス符号で書き表していたんだ。
ちなみにマサ、SOSってどうやって表すか知ってるかい?」
マサはしばらく考え込んだ後、う〜んと唸りながらも答える。
「確か、『S』が『・・・』で『O』が『---』だから、『・・・---・・・』だったかな?」
答えた後、マサは「あっ!」と目を見開いた。


07/16 21:18

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S.O.S.(THE TIGER TOOK MY FAMILY)

*この物語はフィクションです。

【S.O.S.(THE TIGER TOOK MY FAMILY)/DR.BOMBAY】
1999年4月、突如日本に出現した謎のインド人Dr.ボンベイによるインディー・ユーロ・ソング。
北欧では1998年からこのインディー・ユーロが大旋風を巻き起こし、彼のオリジナル・アルバム『S.O.S』は50万枚をも突破するメガ・セールスを記録した。

そんな知識が頭に浮かんでは消えて行く。

そもそも、SOSとは、船舶や航空機の遭難信号であり、頭文字に特別な意味があるわけではない。
国際モールス信号で表すと…

そこで俺の思考回路が停止した。


07/16 21:05

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S.O.S.

*この物語はフィクションです。

「クソッ、振り出しに戻ったな。」
俺は頭を抱えて言う。
「点字では無いみたいだな。」
マサも首をかしげる。
「他に『・』や『-』を使う暗号なんてあったか?」
皆でう〜んと唸った。
暗号は解けないまま、時間だけが過ぎていく。
ユウは気分転換にとオーディオの電源を入れて音楽を聴こうとする。
ユウは『DANCE EXPRESS』と書かれたアルバムを取り出し、オーディオの中に突っ込んだ。
軽快なリズムと共に、曲が始まる。
アルバムの3曲目の『S.O.S.』という曲が流れ始めた時、俺の思考も流れていった。


07/16 20:51

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