小説

終わる世界.

*この物語はフィクションです。

俺はいつもあの夢を見る。
歪む世界。
傾く世界。
壊れ行く世界。
悲鳴と怒号。
喪失していく何か。
夢の中で、俺は何かを失って行く。
何を失っているのかさえも判らないままに。
哀しい。
心の傷を抉られる様な痛み。
止まらない涙。
助けて
助けて
助けて…
声にならない声で叫び続ける。
まだ、届かない。
「さよなら――Heaven.」
誰かの声が聴こえた。
一体、誰が?
自分の声なのかすらも判らない。

いつもそこで泣きながら目が覚めるのだ。


07/02 00:51

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談笑

*この物語はフィクションです。

光陰矢のごとし。
毎日はあっという間に過ぎ去って行く。
探偵――と言うと聞えはいいが、実際は何でも屋みたいな仕事をしている。
依頼なんて月に一度あればいい方だ。
「探偵ってさ…暇よね。」
姉さんはファッション雑誌片手に俺に呟く。
「じゃあこの前みたいに迷い猫でも探すか?泥まみれで。」
俺はニヤニヤ笑って尋ねる。
「勘弁して下さい。」
相棒のマサは苦虫を噛み潰したような顔で即答した。
迷い猫探しで猫に引っ掻かれたマサは、どうやらトラウマになったようだ。


07/02 00:34

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記憶喪失

*この物語はフィクションです。

「俺には記憶が無い。
だからこうして探偵をしていると、いつかは俺の過去を知ってる人に会えるかもしれないだろう?」
俺は記憶を失った。
あれからもうどれくらいの年月が経ったのだろう。
「だけど、それじゃあ何年かかるかも分からないじゃないか。」
「うん、俺は何年かかってもいいと思ってる。
何もしないより何かした方が僅かに確率は上がる。」
だから、俺は探偵をしているんだよ、と呟いた。


07/01 03:49

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欠片

*この物語はフィクションです。

「ねぇ。君はどうして探偵なんて仕事をしているんだい?」
事務所に響く相棒のマサの声。
「私も気になるわ。」
そして、姉のユウの声。
俺は熱い紅茶をすすると、小さく呟く。
「探している人がいる。」
ふっと微笑った。
「誰?」
マサとユウはほぼ同時に俺に尋ねる。
「俺はね。自分自身を探している。
欠けた記憶を探しているんだ…」



06/29 21:30

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さよならHeaven.

*この物語はフィクションです。

とても哀しい夢を見た。
目覚めた時には記憶が無かったけれど。
とても淋しい夢を見た。
特に意味は無いけれど。
とても哀しい夢を見た。
どんな夢だったのか―――記憶に残って無いけれど。
気付くと涙が溢れていた。

嗚呼、そうか。
さよなら―――Heaven.

こうして俺は
この世界に生まれた。


06/29 21:13

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